2017/12/21(木)
本「腰痛は怒りである」
カテゴリー:お勧めの本
「腰痛は怒りである」
長谷川淳史 著
春秋社 発行
ISBN4-393-71344-3
「腰痛の85%は原因不明である。」
日本の整形外科学会が認めた事実です。
それ以前にアメリカで発表された物も含めて、100本程の論文や文献を網羅して上で記された一冊です。
最初に「腰痛」の現状と「腰痛治療」の実際を紹介しています。
その上で、原因は何なのか。というテーマ言及していきます。
まあ、表題にもなっているのですが、その多くが「ストレス」のせいだ。という論調です。
「ストレスが強い」 ⇒ 「他に不調を来す前に腰痛として現れる」という図式です。
半分は賛成です。
「反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)」という病態があります。
何かきっかけが有って痛い ⇒ 痛いから痛い ⇒ 痛さが不安になる ⇒ もっと痛い
いわゆる「痛みの悪循環」です。
どんな手段でも良いのでこの連鎖を切る治療が必要です。
痛み止めでもプロック注射でも構いません。
我々にできるのは筋緊張の緩和や圧迫を受けている神経の解放。血流の改善。といったものになります。
この本では、認知行動療法や心理療法を取り上げていますが、我々セラピストは本来そういう役割を持っています。
時々、「部屋に一人でいると不安だから来た。」とか「先生の顔を見ただけで元気になる。」とか言って下さるベテランの女の子が、どこの接骨院や治療院でも必ず居たりします。
東日本大震災の日に、丁度私が勤めていた接骨院に居合わせた方もそうでした。
「ここは安全」という刷り込みが出来上がったんだと思います。
身体の痛みも心の痛みも取れるセラピスト。
いつかそうなりたいものですね。
「横浜市菊名駅前の慢性腰痛専門整体院 一宇~ITIU~」
https://www.横浜腰痛整体.com
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