2018/08/11(土)
気圧の影響を計算しよう
カテゴリー:健康豆知識
少し面倒な話です。
動画版は↓↓↓
文字でおこしておきましょう。
本当は梅雨時期に書くべきでしたが、
撮影は梅雨時期だったんですが、
ぼけっとしていたら夏になってしまいました。
台風シーズンなんで良いでしょう(笑
人って空気の底で生活をしています。
ですから、常に空気の重さで圧迫されています。
それに対抗して、身体の中から膨張しています。
だから、釣り合って潰されないわけですね。
で、「1気圧」って1013.25ヘクトパスカルなんですね。
昔はミリバールって単位でした。どうでも良いんですが。
単位を変えると760ミリメートル水銀という数字です。
対して、人の身体の体液の浸透圧というのがあって
血液から細胞に水分が入っていく圧力ですね。
285±5ミリオスモルパーリットルという数字です。
5mOsm/Lというのは、基準になる285mOsm/L
という数字に対して1.75%でしかありません。
相当シビアな狭い範囲で調節しています。
かなりデリケートなんてだと思います。
点滴等で使う生理食塩水ですが、
0.85%の塩水になっています。
これは308mOsm/Lになっていて、
308mOsm/Lは大体4気圧に相当します。
すると、4053hPaですよね。
さて、低気圧ってあるじゃないですか。
あれって、何hPa以下って基準は無くて、
「周りよりも気圧が低い」というのが基準です。
それはともかく、かなり強い台風で、
900hPaだった事があったそうです。
1気圧よりも113hPa低いって話ですよね。
面倒なので100hPaで計算しますが、
人の身体は4053hPaだとすると、
100hPaはその2.47%に相当します。
人の身体の圧力の2.47%です。
人の身体は1.75%は幅で調節しています。
それに対して、2.47%の変動が起こるとどうでしょう?
調節できる幅を超える負担がかかっている事に
なるんだと思うんですね。多分。
空気の重さの変化に対応して、身体の中の
圧力も調節しているわけですから、
それが上手くいかない時に起きる症状が
「不定愁訴」なわけですね。
膝であれば、低気圧だと関節を包む
関節包が内側から膨張して伸ばされるので
痛いわけですよ。
頭であれば、やっぱり内側から膨張するので
頭痛が起こるわけですね。
長くなりましたが、気圧の変化の影響を
数字で表して考えてみよう。
というお話でした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
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