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2017/09/20(水)

本「はたらく細胞 1~4 (2017.02.28現在。以下続巻)

カテゴリー:お勧めの本

 

清水 茜 著
講談社 シリウスKC
ISBN978-4-06-376560-1

堅苦しい話が続きましたので、コミック紹介です。
昨今の擬人化マンガもとうとうここまでたどり着きました。
舞台は「人体」、登場人物は「各種細胞」です。
主役は「赤血球(女性)」と「白血球(男性)」という・・・。

物語は、配送業者のように酸素を配達している赤血球が、血管内(建物内部に表現)に侵入した悪役怪人っぽい「肺炎球菌」に襲われているところを、電撃のように現れて一撃で肺炎球菌を倒す白血球。というシーンから始まります。

「莢膜」や「遊走」、「1次血栓」や「2次血栓」など、専門用語を的確に表現して分かりやすく説明してくれます。

細胞の種類だけキャラクターが登場し、それぞれの役割を果たしています。
一つだけ間違っているのは、白血球が細菌を攻撃するのは「貪食」と言って、「食べる」ことですが、まあ、これをマンガで表現するとグロすぎるので、まあ良いでしょう。
ナイフで切り付けるのがグロくないかというとそういうことでもないですが・・・。

私的にツボなのは、2巻の「血球の分化」のあたりです。
採血した末梢血をスライドガラスに標本を作ってから、顕微鏡で観察してどんな細胞が何%あるか。なんて仕事をしていましたので(笑)。
好中球が何%でとか、通常は末梢血には出てこない異常な細胞が無いかとか、赤血球のカタチに異常がないかとか。白血病は覗いた瞬間分かります。「血液像」という検査項目ですから、血液検査の報告書を見る機会があったら思い出して下さい♪

「脱核」といって、赤血球が一人前になると、細胞の中にある細胞核がなくなります。このあたりもちゃんと表現されています。まあ、脱核した後も「網状赤血球(レチクロ)」になって、しばらくは通常の赤血球とは区別されます。骨髄は正常の時に、貧血で赤血球を増産する時には、この新人赤血球が増加します。なんて貧血検査ですね。
赤血球に様々なカタチがありますから、そのへんも後々表現されていくのかもしれません。

分かる人には関心できて、分からない人には勉強になるコミックです。続巻も期待しています。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。

 

 

 

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