2018/05/03(木)
症例「食後低血圧」
カテゴリー:症例
サフランライスですね。
良い色合いで、とても美味しそう。
今回は、食事にまつわる話です。
40代後半男性。建築系現場監督。実作業にはあまり関わらない。
首痛と肩こりが強く、来院。
話を聞くと、時々血の気が引くような症状が出て、立ちくらみとめまいを起こす事があるとのこと。
動悸あり、睡眠障害、寒い時期にも関わらず薄着で発汗傾向。片頭痛あり。
手足の震えと冷感、強烈な眠気は無し。
レントゲン、頚部MRI、脳MRI、心電図等精密検査で異常は認められない。
血液検査も糖尿病も否定。若干の高血圧と、中性脂肪高値。
服薬は高脂血症と高血圧、睡眠障害の対策で睡眠導入剤と精神安定剤。
首痛の原因は、ゴルフ中に首を強く捻り、嫌な音がしたとのこと。
その頃から上記の症状に悩まされているということ。
こちらへの要望は、首痛をなんとかして欲しい。というもの。
なんか、交感神経優位の症状に見えてきました。
頚椎の異常による自律神経失調っぽいですよね?。
甲状腺に問題は無く、発作性低血糖とも少し違う。
急激な血圧の低下は食後に多い。
食後?ああ。なるほど。
食後低血圧というものがありまして。
物凄く単純に表現すると、「食後に眠くなる奴の強烈版」です。
食事を摂ると、消化器がフルパワーで働きます。
血液も消化器に集中します。
そうすると、血圧が下がるのでなんとかうまいことアチコチで調節します。
この役割は自律神経がうまくやってくれるハズ。
しかし、自律神経失調の方に出やすいそうで、通常であれば高齢者とのこと。
この方については、頚椎異常も関係する可能性が高いです。
しかも、高血圧の薬を飲んでいるという。
これ、やめて欲しいなあ・・・。
頚椎異常をなんとして、頭蓋テクニックを入れて・・・。
まだ通院初期なので、どこまで改善できるかはこれから次第です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
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